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社会人が中国に留学したからといって、必ずしも中国語ペラペラになるわけではありません。では、社会人の中国留学は成果が出にくいのか?
実は、大学生よりも社会人のほうが語学留学の成果は出やすいのです。
図16は「中国留学情報」が中国各地の大学で聞き取り調査をした、社会人留学生に対する大学教員の評価です。大学側が社会人留学生を高く評価していることが分かります。
この背景には、社会人の留学にはあとがない、いわば「背水の陣で中国に留学している」ことが挙げられます。
大学生であれば中国語がさほど身につかなくとも、大学という帰る場所があります。大学に戻ってから中国語とは無縁の企業に就職するという逃げ道もあります。
ですが、社会人は違います。社会人が留学するというのは、安定した職場、給与、定年まで働けばもらえるはずの数千万円単位の退職金。それらすべてを捨てて、ある意味、人生を賭けて留学しにくるのです。
また、わざわざ1年留学して、ろくすっぽ中国語が身につかなければ、再就職しようとしても雇用者側は目標を達成できない人材、覚悟を決められない人としか評価しないでしょう。
つまり、社会人は会社を辞めて留学する以上、語学力が身につかなければ、どれだけ言い訳をしても社会的には敗者です。定年退職後のセカンドライフ、結婚前の自己実現ならば話は別です。ですが、スキルアップ、キャリアアップを目的に留学するならば、何が何でも留学期間内に中国語を身に付けるしかありません。
この覚悟が大学生とはまるで違います。それゆえ、社会人は大学生よりも留学の成果が出やすいのです。逆にそこまでの覚悟ができないならば、単なる時間とお金の無駄です。留学なんて夢は見ずに、今の会社に辛抱してしがみついたほうが良いです。
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